入梅と芒種と愛する犬たちよ。
6月に入りました。もうすでに夏が顔をのぞかせています。今年は雷雨が多くて、目の見えない我が家の柴犬はその音にひたすら震えています。見えている時は全く怖がらなかったのにな。激しい雨音や雷が過ぎ去るのを一緒に待とう。一方のトイプードルは堂々としたもの。どれだけ爆音だろうが、近くに落ちようがぐうすか寝たり、水を飲んだりしています。
先日私が打った偏頭痛の抗体薬の注射(エムガルティ)は予想以上に効果がありました。人生の半分以上は閃輝暗点という症状からの偏頭痛に苦しんでいたので、こんなにあっさり効果があるとは拍子抜けな反面、若干疑り深くなっています。本当か、本当か、と。常に重かった頭もスッキリ。大袈裟のようですがただ今、ニューワールドが拓けています。でも月一回打ちに行かねばなりません。

パーティアニマルの入荷が当初想定していた以上の遅れで、本当にご迷惑をおかけいたしております。オリンピックを目前に控え、ある程度流通の遅れは想定していたものの、中国によるコンテナの買い占めや、国際貿易事情により日本の港に荷を降さずに中国に向かってしまったこと。コロナの影響も去ることながら、地球環境、フードロス、資材不足、さまざまなことが引き金となり今回のことにつながって行ったようにも思えます。パーティアニマルの入荷まであと約4週間ほど。オープンファームも香り高くしっかりとした愛犬の基盤を作ってくれるフードです。犬も人間と同じで、病気をします。しかし病気をしたときにいかに強くいられるか。基礎体力や腸内環境、筋力が整っていればいるほど、回復が早いのです。あの小さい身体への麻酔や投薬によるダメージは非常に大きい。だからこそ、毎日の食の大切さ、散歩の大切さ。こちらの都合で、今だけ切り替えてくださいではなく、ずっと続けられるフードでもあります。
引き続き、あらゆる状況が厳しいなと感じておりますが、なにをとっても犬との暮らしはいいものです。なので、私たちも精一杯。これ以上、悲しい犬も、つらい思いをする飼い主さんも見たくない、のが正直な思い。しつけをせずに飼った結果、いうことをきかないから捨てた。犬と人間の境界線がなくなって、甘やかした結果、飼い犬に噛まれたり、運動不足からの肥満、おやつのあげすぎによる肥満、最近よく聞くのは飼い主さんの食事中おとなしくしていられない愛犬たちが多いということ。吠えたり、脚に飛びかかってくるので、その間長持ちするガムを噛ませたり、コングにおやつを入れて気をそらしているとのこと。この先10年以上、毎食それをやり続けるのでしょうか。寝ている犬に頬を近付けて歯を立てられて流血したという話。ドッグフードを食べないから、茹でたささみや野菜をトッピング、それも食べなくなったからおやつをあげ続けている。食べなくなって本当に心配なら添加物が入っていない、不明な点がない栄養バランスのいいフードだけを食べさせることが一番です。そのためにはおやつを与えず、体型体格に見合った運動をさせる。もちろん子育てと同様に一筋縄ではいきません。それでも日々の積み重ねが犬との暮らしをよりハッピーなものへと導いてくれること間違いなしです。私がそうでしたから。簡単なことの積み重ねほど、大変なことはありません。でも実に単純明快。
前回のブログで書いた通り、私は本当にダメな飼い主でした。ただ今は違って胸を張って楽しく2匹を散歩できますし、近い未来2匹を見送るときに後悔はないと思います。もっともっと一緒にいたかったという思いはそりゃもちろん強く残るでしょう。きっと明日彼女たちが去ったとしても、寂しくて寂しくて仕方ないけれど大丈夫。彼女たちの寝ていたベッドに顔を埋めたらその匂いに咽び泣くし、死にそうなくらい悲しいと思います。でも毎日精一杯世話をし、一緒に過ごしているから問題なし。悔いが残らぬ別れの寂しさと、後悔だらけの別れの寂しさとは違うと思うのです。

散歩をしていたらかわいい紫陽花を発見。紫陽花って300以上も種類があるんですよね。東京にいると本格的な自然に触れることは難しく、小金井ですらおおお〜トカゲ!カエル!と感動を覚えてしまうのです。そして我が柴犬はせっかく自然ありきの小金井なのに、目が見えなくなってからは自然のざわめきを怖がる。おいおい、そりゃないよ、なんですけども。考えてみりゃね。そうですね。緑内障だなんて分かってないし、いきなり見えなくなって何も怖くない方がおかしいか。そこは犬だからとか、人間だからとかそういうんじゃないな。

我が柴犬、この時期手足腹痒くて噛み噛み舐め舐めしております。加齢もあるけれど、草のせいでもありそうです。すぐ化膿しがちですが毎日よく洗い、よく乾かし、パウレスキュー(西洋オトギリ草は抗炎症作用があるため)を塗っています。獣医さんにいくと、ステロイドを処方されますが、我が家はすぐに下痢になってしまうため日々のケアと食事に重きを置き、大きな病気でなければ相談程度にとどめています。その皮膚炎が広がっていないか、例えば皮膚がん等の可能性がないか、そんなことを注意しつつ毎日帰ってから30~40分以上2匹のケアをしています。疲れている日はめんどくせ!っていう日もあります。でもま、2匹が大好きなんです。いかなる後悔もしたくない。そんな思いが2匹にも伝わっていることを願います。そしてみなさんの愛犬にも。