犬が生きているということ。
拾い食いがひどいんですよ〜！もぉ〜！どうしよう、そんな嘆きをよく聞きます。どうしたらいいですか？という質問もよく受けます。そりゃ鼻先にこってり油の染み込んだ美味しそうな人間の食べ物が落ちていたらパクッといきますよね。一度口に入れた美味しいものを吐き出させようなんて、相当訓練された犬でも難しいことです。取ろうとすればするほど慌てて飲み込む、もしくは牙をむく。
さぁここでどうするか。なんでこんなところにチキンの骨を捨てるの？と責任転嫁をしてまた繰り返すのではなく、自分の散歩の仕方をどうにかするしかありません。その骨や食べ物はそれなりに躾を受けたであろう人間が捨てたり、落としてそのままにしたものでそれをどうにかするには果てしない問題だからです。
ならば引っ張られる散歩は終わりにして、飼い主より前に出さない、横をついて歩く散歩を。そうすることで飼い主である私たちの方が先に回避するべきものを見つけることができます。拾い食いの多い犬においては、道に落ちている食べ物。どの愛犬も気をつけないといけない踏んでしまうと怪我につながる、ガラス片や金属片。曲がり角での出会い頭の衝突。危険を回避する方法はいくらでもあると思うのです。気をつけてさえいれば。
鼻が効き、地面に近い彼らの方が危険にさらされやすい存在であります。しつけをきちんとする。これができれば何もいうことはありません。でもそんな上手く運ばないという飼い主さんには物理的にも前にも後にも行かず、しっかり横を歩かせることを意識できるように、ショートリードをおすすめしています。それに顔をあげて前を見て歩いた方が犬も人間もいいに決まってる！と思うのです。私たちが扱う首輪にショートリードはそれが出来る犬具です。
しつけがしっかりできれば、愛犬との楽しいがどんどん膨らみます。手に負えないは卒業しましょう。
さて我が柴犬の義眼の手術も無事に終わりましたと先ほど眼科から連絡がありました。胸を撫で下ろしお礼を申し上げていたその電話の後で犬のものとは思えない耳をつんざくような悲鳴が。術後しばらくは相当な痛みが続くそうです。こちらも過去の経験と記憶から覚悟はできていましたが慣れることはなく、かれこれ8回目の目の手術です。それも今回で最後となります。緑内障とはどのようなものかわからないところから始まったこの闘病。失明は逃れられないと聞いたときの絶望感。はたまた視力を繋ぐことが犬にとっていいのかもわからぬまま挑んだ手術。頭を抱えるほど落ち込み、悩んでいる時、ある人に飼い主であるあなたが正しいと思って決めたことだから、この犬は全くかわいそうじゃないし不幸でもないと言われたこと。そこからはもうどんなことがあっても目を背けず犬としての生涯をしっかり見届けると決めました。それから約三年。ようやく緑内障からの解放となります。
手術前の今朝早くにいつも通り散歩をし送り出したのですが、まぁニコニコとそれはもう驚くほどに機嫌が良く、安心させようと思っていたこちらがグッと来てしまいました。堪えていたなにかが溢れ出しそうになるくらいの笑顔を向ける柴犬をみて、犬って愛おしいし素晴らしいな、頑張れ！頑張れ！とそれはそれは猛烈に思いました。いつも通りのはずが、微妙な変化を感じ取り預けられていく犬を見て、計り知れぬ強さを感じました。精一杯生きてるなぁって。
ドッグデコ伊勢丹新宿店は本日28日をもって営業を終了いたしました。ご利用いただいたたくさんのお客さまに心よりお礼申し上げます。これからは愛犬たちがしっかり見える立ち位置にて、より一層商品についてご理解いただき皆様が納得し、安心して愛犬にお使いになれるように、私たちも努めてまいります。すべてがとてもシンプルなのに、なぜか難しい犬のしつけや食について。それはすべて犬が生き物であるがゆえです。当たり前のことなのに、わかっていないこと。小金井にてそのひとつひとつをご一緒に、真剣に考えていければと思っております。
犬のものを売るというのは、ただ売ればいいわけではないという現状に気が付き、東小金井に集中をすることが良いのではないかという答えを出しました。少しでも犬との暮らしにストレスを感じることなく、愛し楽しめるように。犬がより健康であるために。後悔なく最期のときを迎えられるように。そして、犬からもらったその大きなものに気がつけるように。
私たちは真剣です。おやつもおもちゃもたくさん置いてありますが、ドッグデコはおやつ屋さんでもおもちゃ屋さんでもありません。その一つ一つをその意味とともにしっかりお手元に届けたいのです。
いつでも私たちは変わることなくおりますので、どうぞ東小金井のドッグデコに遊びにいらしてください。もちろん、お電話でもメールでもいつでもお問い合わせください。
お問い合わせ多く頂戴しておりますパウレスキューはもう少しで入荷予定です。
