気がつけば、真夏。
せめてこの湿気だけでもどうにかならないものだろうか、と六月から続いている暑さのせいで毎朝ぼやきながら散歩をしています。暑い上に湿気が物凄く、30分も歩くと汗が噴き出てきます。毛に覆われた犬たちはもっと暑いだろうなということで、なるべく早め、早めの散歩を心がけている毎夏です。去年に比べてさらにゆっくりな歩みとなったので、その分時間を多く取るようにし、距離より外で過ごすことに重きを置くようにしています。どんなに歳をとって、歩みが遅くなっても外で過ごすことの有意義さは変わらないと思います。視覚(我が家は失明していますが)、聴覚、触覚を余すことなく使える、犬本来の姿を大切にしてあげたいなと思っています。ただ芝生の上にいるだけで、鼻も耳も小刻みによく動く。季節にとらわれず、快適な時間に無理なくできることを、と心から思います。

ご来店いただく愛犬たち。ぐいぐいと前に前に引っ張る、飛びかかってくる子が多くいて、運動量が足りていないなと思います。若ければ、とにかく走ってほしい。外にいる時間ではなく、どのような時間を過ごさせるか。また共に過ごすか、それによってしつけもよりしやすくなります。運動不足が原因で暴れている犬にはしつけよりも当たり前ですが、とにかく運動です。全力で走らせないとダメな犬種、月齢があります。シニアに差し掛かってからでないと気がつかない、病気になってからでないとわからないは正直もうやめにしたい。それは私だけで十分だという思い。その一緒に暮らす犬をいかに幸せに過ごさせるか。歩けるのに抱っこして散歩をしている場合ではないし、フードを食べないと甘やかしている場合でもない。どんな犬も自分の足で飼い主さんの真横を同じペースで歩き、フードもしっかり食べさせる。
犬と暮らしやすくし、楽しむためのしつけです。本気でやらないと犬は飼い主を下に見ます。犬と向き合うなんて、そんな甘い言葉は通用しませんし、まずは取り組まないとはじまりません。その本気へのお手伝いをさせていただくべく、私はここにいます。愛情は一番最後にして、しつけするに当たってのかわいそうをやめられる人には、犬との住み心地の良い楽しい暮らしがあると思っています。犬にとって何がかわいそうなことかを履き違えることなく、犬を大切にしてほしいです。犬を犬として扱うこと。それがどういうことであるのか。一緒に進んでいけたらいいなと思っております。

私にとって、夏の散歩は本当に気合いです。地面の温度が下がってきた暗い夜に散歩するのもいいけれど、やはり太陽は大事。東から上ってくる太陽の中、散歩をする。犬と真剣に暮らす日々って、大変ですがそれ以上に得難いなにかが多いです。犬がいなかったら、私は…が増えていく。これもまた大切にしたいと思います。

第7波と言われる感染拡大がまたもやってきました。いい加減もう慣れてきた、とはいえ、少しの注意や思いやりで防げることも多いのではないでしょうか。それはとても常識的なことであり、良識です。罹っても仕方ない、みんなもう罹っている。無症状も多いから大丈夫。無症状なら出歩いても気がつかれない。2回罹っている人もいるからワクチンは無駄。それは全て犬を飼うにあたっても同じことだと思っています。ダメなことはダメと言えるように、そしてもちろん自分がまず自分のことをちゃんとやることが前提です。
引き続き、店内でもしっかりと感染対策をとり、皆さまのご来店をお待ちしております。さまざまな情報が交錯しますが、真実は一つだけということ。それを見極める力と洞察力。いかに真剣に接するかで見えてくることがたくさんあります。
そして最後にいつもご来店いただいている皆さま、ありがとうございます。次回お会いできるのを、楽しみにお待ちしております。ご来店いただけない方、商品についてなどご不明点、ご不安な点ございましたらいつでもお気軽にお問合せください。
さて。今年の夏も思いきり楽しんで、最高の夏にしましょう。